令和初めての夏休みがやってまいりましたね。長期休みは帰省や旅行、残った仕事の処理などやることはたくさんありますが、革靴クラスターとしては一日かけて手持ちの靴を磨き上げるのは定番のスタイルです。そんな靴磨きDayを楽しみに、休みに入る前に特別なクリームを入手してきました。
Berluti N°02 INCOLORE – NEUTRAL
購入したのは、ベルルッティのニュートラル靴クリームです。革小物から革靴までBerlutiのレザー製品のお手入れには欠かせない一品です。
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丁寧に包んでくれます。さすがBerluti |
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お値段は2,900円(税抜) |
Berlutiの靴クリームはいくつか持っていますが、色の見分け方は、缶の色。このニュートラルは缶の色が白です。
さて、ここからはBerluti流の革靴のお手入れ方法を紹介したいと思います。
Berlutiの革靴の特徴
ベルルッティの革は、ベネツィアレザーと呼ばれ、生後3ヶ月の子牛の革を使っています。革はしなやかで伸びがありますが、最大の特徴はパティーヌを何回も施せるようになっているところ。門外不出の方法で革をなめし、特別に調合したインクでカラリングしていきます。通常であれば、革が色あせたりしないように、表面処理を施すのですが、ベルルッティではあえて表面処理を施さず、色を幾重にも変えられるようにしています。これが、ベルルッティの革は「砂漠」であると言われる所以。リカラー(パティーヌ)が可能であるがゆえ、汚れや色落ちなど気をつけたいところです。
Berlutiの革靴のケア方法
革靴のケアは人によって様々ですが、いわゆるオーソドックスな方法を備忘録的に記したいと思います。以下の方法はBerlutiの職人に聞いた、Berlutiのみに適用される方法ですのでご注意ください。
まずはブラッシング
履きシワ、毛穴に入り込んだホコリやチリなどをしっかりと払い落とします。普通のカーフの革靴でも重要なケアの最初の一歩です。
ニュートラルクリームを塗る
続いて、ニュートラルクリームを塗って行きます。すぐに色付きクリームでもいいのですが、色を塗り重ねることに繋がり、靴が変色したりひび割れの原因になるので、半年に一回はニュートラルのクリームを塗って余分な色付きクリームを落としていきます。ステインリムーバーの機能を兼ねています。
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ニュートラルのクリーム |
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しっかりクロスにとって、靴全体になじませる |
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この段階では水は使いません |
クリームを塗ったあとはブラッシング
まんべんなく靴全体にクリームを塗ったあとは、しっかりとブラッシングします。クロスで拭き取るのではなくブラッシングするのがポイント。凹凸のある砂漠全体にクリームを広げるために、馬毛ブラシでのブラッシングが重要です。
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履きシワの部分を中心にしっかりブラッシング |
色付きクリームを塗っていく
最後に、ポリッシュの意味合いを込めた色付きクリームを塗ってシャイニングさせていきます。まずはまんべんなくクリームを塗り、水を一滴なじませながらクロスで磨いていきます。
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茶系の靴なので、オレンジ色の色付きクリームを使用 |
馴染んできたら、水を少しだけ染み込ませたクロスで小さい円を描きながら、つま先、かかと部分にしっかりとクリームを磨き込んでいきます。
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夏休みなのでハイシャイン |
磨くほど革に透明感が出てきて、艶やかに輝いていきます。ベルルッティの靴は輝きが違いますね。
というわけで、今回はニュートラルの靴クリームを中心に、ベルルッティの靴のお手入れ方法を紹介しました。ベルルッティのクリームは、普通のカーフの革靴にもしっかりと馴染むのでおすすめなのと、普通のポリッシュと違ってロウの割合が少ないので、靴磨き初心者でも簡単に靴を光らせることができるので大変便利です。ニュートラルのクリームだけでしっかりとハイシャインできるので、お試ししてみてはいかがでしょうか。
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