台湾に限らず、東南アジアの国はその気候から普段履きとして革靴が選択されることはあまりありません。町中で行き交う人の足元を見ると、歩きやすいスニーカーやサンダルがほとんど。とはいっても、ビジネスをする上では革靴は必須です。台北でビジネスをする人、あるいは靴の偏愛者が訪れる数少ない店舗がこちら
OAK ROOM(オークルーム)です。
OAK ROOMの場所
OAK ROOMは、台北のビジネスの中心地、市政府エリアにあります。官公庁や金融、百貨店などが集中した台北の中でも都市化が進んだエリアですね。市政府駅から歩いて5分くらいの所に、高級ブティックが入ったBELLAVITAという百貨店があり、その地下一階にOAK ROOMはあります。
OAK ROOMの品揃え
OAK ROOMでは、紳士靴の他にスーツやシャツ、ネクタイ、カバンなど販売しておりますが、ここでは紳士靴に焦点を当てます!取扱ブランドは、
Crockett&Jones、Alden、Edward Green を中心に、日本では取扱が少ない
SAINT CRISPIN’S(サンクリスピン)の靴が豊富にあるのが特徴的です。(※そしてなんと2019年から
John Lobbの取扱も始まりました!)
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クロケット&ジョーンズ |
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オールデン |
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エドワード・グリーンとサンクリスピン |
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サンクリスピン |
サンクリスピンは既成靴に加え、パターンオーダーも受け付けているようでした。値段は48,000台湾ドルなので、18万円といったところ。チャレンジに値する金額ですね。
クロケット&ジョーンズやオールデンの品揃えは、伊勢丹メンズ館よりも多く、沢山のブランドを取り扱うよりも、一つ一つのブランドを厳選し品揃えを広げているという印象でした。店員も気さくで、靴磨き職人が常に仕事しており、好感の持てるお店です。
そして、この店にはかなり貴重な靴があるということだったので、お願いして店奥から出してもらいました。販売も陳列もされていないサンプルシューズは、
MAIN D'OR (マンドール)という名前です。
MAIN D'ORのサンプルシューズ
マンドールは、千葉県松戸市で村田英治市が主宰するビスポークシューズのお店です。マンドールの靴は、高い技術と特徴のあるデザインで日本の靴好きの間では伝説的な存在です。OAK ROOMでは以前親交があり、サンプルシューズを譲ってもらったとのことです。
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サンプルシューズは3足。フルブローグ、セミブローグ、アデレイド。 |
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アデレイドの変形ストレートチップ。キャップが内側に入っている特徴的なデザイン |
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セミブローグ |
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独特なスワンネックのフルブローグ |
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非常に手の混んだブローギング |
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マンドールの特徴でもあるシームレスヒール |
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ヴェヴェルドウエスト |
残念ながら、販売も陳列もされていないので、見るだけでも見たい!という方は店長にお願いして出してきてもらいましょう。しっかりと磨き込まれており、靴の魅力が最大限に引き出されており、大切に保管されていることがわかります。マンドールの靴は自分で注文しない限り見ることすら難しいので、非常に貴重な経験になりました。
台湾では正統派の靴を取り扱っているお店が少ないので、行った際にはぜひ訪れてみてください。
OAK ROOM
【住所】台北市信義區松仁路28號
【営業時間】日~木:10:30~22:00、金・土:10:30~22:30
【定休日】なし
【ホームページ】http://oakroom.com.tw/
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