日本では台湾ブームが訪れ、旅行のあり方も徐々に変わってきています。昔(今もですが)はモノ消費で、かわいい雑貨を買ったり、食事を楽しんだり。しかし今はコト消費に焦点が移りつつあります。それは紳士靴の世界でも同様で、最近のガイドブックを見ると、パターンメイドできる靴屋が頻繁に紹介されるようになってきました。そこで今回はそのお店「Chenjingkai Office(チェンジンカイオフィス)」をレビューしたいと思います。
Chenjingkai Officeとは
Chenjingkai Officeは、2006年にスタートしたパターンメイドができるお店です。グラフィックデザイナーやアートディレクターとして研鑽を積んだ陳敬凱さんが立ち上げたブランドです。唯一のお店が台北に存在しており、地元の人に加え、近年では観光客も増加し、新たなコト消費のスポットになっていると言っても過言ではないでしょう。
Chenjingkai Officeの場所
場所はこちら。近くには臨江街夜市があり、Chenjingkai Officeは夕方4時からなので、靴を見たあとに夜市で楽しむ、というプランが良いと思います。お店の外見はこちらのような感じ。真隣にもオーダーシューズサロンがあり、間違え注意です。
お店をちょっとのぞいてみると…
革が選べたり
Chenjingkai Officeでできるオーダー
パターンオーダーのみを受け付けるこちらのお店。一体どんなオーダーができるのかをご紹介したいと思います。サイズを決める
当然はじめに靴のサイズを選びます。木型が並んでいて、そこから選ぶ感じですが、トゥシェイプを選べたりするわけではなく、単純にサイズを選ぶだけです。少しそこは残念ですが、種類を広げすぎると逆にコストがかかるので、程よい価格で提供するためには木型のバリエーションまでは広げられないのでしょうか。サンプルシューズを履いてサイズを決めましょう。革を決める
ダイナミックに天井から革がぶら下がっているので、その中から選んで決めましょう。選ぶ革によって少々金額が異なるようですが、後悔しない素材と色を選びましょう。デザインを決める
次にデザインを決めます。デザインは4種類の中から選びます。ダービー、ギリー、ブーツ、ローファーです。オックスフォードはありません。ダービータイプのほうが様々な人の足入れがしやすいからだと思われます。オックスフォードだと調整できる幅が少ないんですよね。したがって、ダービーと足入れの良いローファーに絞っているのはよく考えられていると思います。あまり買わないギリータイプを選ぶのも良いかもしれません。カシメを決める
紐靴を通す穴に、カシメを打ち込んでおり、その色や形を決めます。全部で4種類で、ゴールド、シルバーの色だったりを決めていきます。ソールを決める
ソールは5種類から選びます。ナチュラル色のクレープソールのヒールあり、ナチュラル色のクレープソールのヒールなし、レザーソール(ヒールあり)、黒のラバーソール、茶のラバソールのどれかです。アッパーの色やデザインにあうものを選択しましょう。価格と納期
最後に価格を紹介します。ベースの金額があるようでないんですが、だいたい5,000元(日本円で20,000円)くらいから購入可能です。高い革を選ぶとそれプラス1,000元くらいでしょうか。納期は日本への輸送期間含めて1.5ヶ月くらいということでした。パターンオーダーということを考えると、コストパフォーマンスもよく、リードタイムもとても短く満足度高い商品だと思います。ちなみに作りですが、ソールの形状を見ると、すでにアウトソールにウェルトがくっついているのでグッドイヤーではなく、セメンテッドで作られているものと想定されます。
自分で選んでパターンを決めていくというのは楽しい体験なので、一度チャレンジしてみてはいかがでしょう。定員さんもとても良い人でした。
Chenjingkai Office
【住所】台北市大安區通安街134號106
【営業時間】16:00~20:00
【定休日】月曜日
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