靴作りを丸はだかにした書『製靴書』

本書は靴作りの教科書としてはかなり詳細に渡り書かれた本であり、靴の構造を知るのに適した本です。この本を読んだからといって靴が作れるようになるわけではもちろんないのですが、目利きが鋭くなるのは間違いありません。


本書の内容

本書は、ギルドオブクラフツの代表である山口氏が監修していることもあり、ギルドの靴作りが詳細に描かれています。足の構造から始まり、革靴の知識を補った上でビスポークシューズができるまでを一通り図解とともに読者に示しています。靴作りは工程別に示され、必要な工具、工具の使い方、革の扱い方まで詳細に記されているので、道具さえ一通り揃えれば自宅ですぐにでも靴作りが可能になります。少なくともそんな気持ちにさせてくれる本です。

本書の特徴

ギルドで行われている靴作りの詳細を記した本なので、製法はギルドで扱っている内容となっていて独特です。例えば、インソール加工はいきなりベヴェルドウエストの説明となっており、初心者がいきなりやるのは少々難易度が高い。。なので、この本を見て所見で靴作りをやるのはやっぱり難しいです。なので、あくまで靴作りがどのように行われるのか、どうやって革を立体化させていくのか、など基本知識を身につけることを目的に読むのがいいと思います。もちろん、すでに靴作りの技術を持っている方には、「こういった作り方があるのか~」なんて新たな発見があることでしょう。

実用的な側面

本書の最後には、定番の靴磨きの詳細も書かれています。この項目は革靴を持つひとなら誰しも参考になる部分です。
靴の構造を知れば、修理の仕方もわかったり、靴を長持ちさせる工夫などが出来るようになります。そういった点でも、本書は革靴を偏愛する人にとって必携の一冊であること、間違いないです。

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