Corthay
コルテといえば、ベルルッティに次ぐデザイン性を持ったフランス靴として有名です。コルテの歴史は比較的浅く、ジョンロブやベルルッティで技術を磨いたピエール・コルテが1990年に創業したブランドです。↓ピエール・コルテさんデザイン性に加え、カラーレーションもコルテの魅力です。いわゆるパティーヌ(リカラー)も可能で、グラデーションをつけた色合いや独特のブラシによるカラーリングが際立っています。木型(ラスト)は数多くあるわけではないですが、細身で長めのラストが足をスマートに見せてくれ、フォルムが非常にエレガントであると評価が高いです。
そんなコルテの靴。シグニチャーモデルはArca(アルカ)という2アイレットダービーで、長年大きな人気を誇っています。カラーレーションも豊富で、派生型のワンストラップシューズもスッキリした形でいいですね。
今回は、アルカではなく、シンプルなストレートチップのシューズを購入したので、その詳細をレポートしたいと思います。
Volneyの黒のストレートチップ
Volneyという木型を使ったオックスフォードを購入しました。価格は¥196,000(シューツリー込み)。ストレートチップでオールシーンで活用できるすぐれものです!Volneyのオックスフォード |
パット見はシンプルなストレートチップです。ロングノーズで幅狭の今どきなフォルムのように見えますが、実際の履き心地や構造は全然違いました。
キャップの部分は大きめで、トゥはチゼルです。少し助走をつけたチゼルになっていて、メリハリがある形です。つま先のウェルトが周囲よりも張り出していて、つま先をより長く見せるような工夫がしてあります。トゥはラウンドだけどウェルトはスクエア気味になっていて、引き締まった見た目を生んでいるような気がします。
踵の部分はワンピースになっているタイプです。ヒールカップは小さめでかかとを心地よく包んでくれる印象です。ヒールは少しピッチがかかっているのでセクシーな印象を生み出しているでしょうか。
全体的なステッチは、間隔を開けたダブルステッチになっています。シンプルなストレートチップの中にうまくデザイン性を取り入れたシューズです。
そして、このシューズの最大の特徴は、履き口が非常に「狭い」ことです。よく木型が抜けたなぁ、と思うくらい狭くて足を入れるのにも、出すのにも非常に苦労します。ただ、履いてしまうと不思議と違和感がなく、問題なく履きこなすことができます。木型が抜けるギリギリのデザインを追求し、その結果スマートなフォルムを生んでいるのでしょう。通常、ダービーよりオックスフォードのほうが木型のことを気にしながらデザインする必要があるので、このボルネイはその向こう側に行ったな、という印象です。
最後にシューツリーのご紹介
しっかりしたシューツリーで重宝しています。
そしてなんとコルテでは、靴磨きをサービスしてくれるんです。正規店で購入すると、なんとなんと無期限に靴磨きを無料でやってくださいます。2週間ほど預ける必要がありますが、無期限かつ無料で靴磨きサービスをしてくれるのはコルテだけでしょう。鏡面磨きもリクエストに応じてやっていただけるので、大事なイベント前にはしっかり磨いて貰おうと思います。
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