ハンドソーンマッケイ製法で独自のデザインを持った革靴を提供するMade in Taiwanの紳士靴店をまた一つ発見したのでご紹介。店名は「Stitching Sole(スティッチングソール)」です。自らのブランド名を介しながら、自身でデザインから製造までを手掛ける新進気鋭のブランドです。
Stitching Soleへのアクセス
スティッチングソールは、若者に人気の松菸エリアに、地下鉄の市政府駅から北へ徒歩10分くらいのところにあります。2,3件隣には、林果良品(Oringo shoes)もあるので、靴店をめがけていくにはいい立地。大きなお店ではないですが、空間をうまく使ってゆったりと過ごせるように調整されていました。
調度品などあまりこだわらず、シンプルなインテリアなのも好感持てます。
Stitching Soleとは
Stitching Soleは、2015年よりスタートした台湾の靴ブランドです。といっても店舗は1店舗しかなく、ほかはインターネットを通じて商品を提供しているスモールカンパニーです。しかし、そのデザインは注目を集めており、これまでの紳士靴の伝統にとらわれないデザインを生み出し続けています。コアバリューは、モダンな靴デザインと絶妙な職人技の組み合わせとしており、製法もハンドソーンマッケイを採用し、手作業にこだわりを見せています。さっそく靴のラインナップを
ごたくはこのくらいにして靴を見ていきましよう。まずは一枚革で作ったスリッポン。言うまでもなく吊り込みの技術はしっかりしていますね!
こちらのモデルは機械式マッケイで作られており、お値段は10,900台湾ドル(約40,000円)。カラーと素材のラインナップも充実しています。
スティッチングソールの靴の特徴は、マッケイに製法が絞られていることと、きちんとレザーのソールが積み上げられていることです。既成靴だと、ソールはプラスチックを加工しているものが多いですが、しっかりしています。
さて次は特徴的なパターンを持ったこちらの靴たち。
一番左のモデルはハンドソーンマッケイで作られたSpade。真ん中はハンドソーンマッケイで作られたW。右はハンドソーンのステッチダウン製法で作られたBridge。いずれもお値段14,800台湾ドル(約55,000円)です。
靴は、一枚の革で作ればエレガントになりますが、一方で作るのは難しくなります。反対に、いくつかの革をステッチでつないで作れば、吊り込みなどの工程は楽になりますが、木型とのデザインの相性や履き心地などを想定しながら作る手間が増えます。スティッチングソールでは、独特なデザインを考案しながら履きやすさも追求しているバランスの取れた靴が多い印象。
こちらはレザーのミッドソールを入れ、機械式マッケイでつくったラバーソールのShadow。履き心地がソフトで足に馴染みます。
Shadow。7,500台湾ドル |
こちらのデザインも凝っています。アシンメトリーなつま先のステッチや、サドルオックスフォードのステッチも特徴的。
モカ縫いも正確に、ブレなく行われていて、しっかりとした技術を持った職人が縫い上げていることが伺えます。
真ん中のモデルはWheel。チェーンステッチをハンドで。20,800台湾ドル。 |
こちらではモデルとレザーのカラーなどをチョイスして、パターンオーダーをすることができます。ラストから一から手作り、というわけには行きませんが、お値段も結構リーズナブルなので一見の価値あり。
台湾、特に台北の靴は多岐に渡ってきているものの、うまくコンセプトや製法、デザインなど棲み分けができていて、どのお店に行っても新しい発見があります。スティッチングソールもこれからMade in Taiwanの靴として有名になっていく存在でしょう。今のうちに一足手に入れてみてはいかがでしょうか。
Stitching Sole
【住所】110台北市信義區忠孝東路四段553巷46弄2號1樓
【営業時間】13:00~21:00
【定休日】日曜日、月曜日
【ホームーページ】https://www.stitchingsole.com/
袖看板を目安に。
どんな作り方をしているのか、丁寧に説明してくれます。
そしてソールは一工夫。こちらも台湾ブランドのDrSoleというラバーメーカーのゴム張り、ヒールに対応。オール台湾で靴作りしています。
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