靴職人と客の織りなすストーリー
主人公は、若い靴職人。イタリア人であるおじいさんがもともと靴職人だったのがきっかけで、主人公も靴作りを学ぶ。若かりし頃から顧客を持ち、腕前も評判な青年は、その後、日本で独立して店を出し、いろいろなお客の靴を作る過程で様々なストーリーが展開されていく。すごく繊細なタッチで描写されていますが、背景を抜くなどして焦点の当たるポイントを明確にしているのが特徴の絵です。ストーリーはオムニバス方式で展開し、瞬間的な感動が訪れるのが魅力。
筆者はYohei Fukudaを意識したような、靴作りに顧客のストーリーを織り交ぜる手法の靴作りを主人公にさせています。なんの目的で、どんな場所に、どんな気持ちで靴を履くのか。靴作りを通じた心のふれあいが魅力的な本ですが、これを読むと一度はビスポークシューズを作ってみたくなることでしょう。
靴を愛する人、靴を作ってみたい人にもオススメのまんがです。
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