No1. Daniel Wegan氏の作品
ガジアーノ&ガーリングのビスポーク部門のトップであるウィーガン氏がNo1を飾りました。その作品がこちら。目につくほどの細さで、履くことを意識したものではないのはは明らか。かなり細身で実際に見ると非常に華奢な印象ながら、ヒールを馬蹄形にするなど、独自のデザインを取り入れています。
独特な靴ではありますが、アッパーのデザインはどはクラシックなパターンに落とし込んでおり、細身のラストにも調和していて素晴らしい作品だと思います。
No2. Christophe Corthay氏の作品
コルテ氏は、ご存知メゾンコルテを世に送り出したピエールコルテの共同創業者とされています。その作品は、フランス靴っぽい繊細なデザイン性をもたせながら、シューツリーまでを合わせた独特な配色により全体を調和させています。つま先のメダリオンがアシンメトリーなところも遊び心があっていいですね。しかし、きちんとセンターを意識した配置で、パターンメイキングや吊り込みの技術力も言うまでもなく高い様子が伝わってきます。
No3. Eiji Murata氏の作品
村田英二氏はビスポークブランド「MAIN D’OR」を主催する靴職人で、精緻で乱れのない靴作りの姿勢が広く共感を集めています。村田氏の作品は、しっかりと履ける靴であるとともに、日頃商品として提供しているデザインを真面目に作り込んだ様子が伺え、まさにリスペクトすべき作品。まるで機械で調整したかのようなブローギングは見るものを圧巻させます。スワンネックのブローギングは村田氏の得意とするところ。大きな大会だからといって気取らずに技術を追い求めている姿は素晴らしいと思います。
番外編:World Championshios in Shoe Patina
パティーヌの技術力を競う部門の作品も展示されていたのでパチリ。
すごい配色ですよね~。パティーヌも手間と技術を惜しまずにやればここまでの靴になるんですね。クリームさえあれば自分でもできるので、実践してみたいと思います。
番外編:7位の作品
こちらも番外編、Shoe makingで7位に入った日本人の作品も展示されていました。土屋氏の作品で、おでこ靴です。
つま先がボッテリとしているのが最大の特徴ですが、ステッチ、ブローギングに乱れはなく、逆にスッキリした靴を見てみたくなるほど細部に渡って正確に作られています。
さて、World Championships in Shoe makingでは、その他にも見るものを驚かせる作品に溢れていました。こちらでその様子をまとめましたのでどうぞ。
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