読み手の心を読むかのような構成の一端を紹介すると、「革靴の基本」の因数分解にあります。
1. 革靴の製法(マッケイ、グッドイヤー、ハンドソーン)製法とパターン、皮という革靴を知る基本についての内容から始まっているのにはわけがあり、その後に多くのページを割いている各ブランドのシグニチャーモデル、いわゆる定番モデルへとその知識が連続していきます。例えばチャーチのCHANNON。アッパーデザインは?アッパーで使われている皮は?底付けの製法は?といった疑問に速やかに答え、読者の知識欲を満たす内容。
2. 革靴のパターン(オックスフォード、ダービー、ローファーなど)
3. 革靴のアッパーに使われている皮(ボックスカーフ、コードヴァン、スエードなど)
4. 足について知っておくべきこと
5. 既成靴の作られ方をチヨダシューズの工場から
6. 革靴で歩く
そして基本から応用、現代へとテーマが連続し、各ブランドの最新モデルの紹介、ベーシックな靴を用いた最新コーディネート紹介と内容が充実しています。靴作り世界選手権でも話題になったデコ靴のSo Tsuchiya氏のインタビューなどもあり、質も充実。そしてあのデコ靴、どうやって作っているのかその一端を垣間見ることができました。
ちなみに入賞したデコ靴はこちら。
というわけで今回のラストも読み応えたっぷりでした。次回は2020年の4月下旬発売予定です。
0 件のコメント :
コメントを投稿